JINJUKU リラの会 英語 ヨガ iRestのサークル
iRest®(Integrative restoration) 統合的回復
http://www.irest.us/
 以下の文章は http://www.irest.us/ の文章を永草美保が翻訳したものです。
iRest® ヨガ二ドラは、古代の瞑想法から進化したリラックス法です。
それはただガイドの声に従いながら、身体の部分や呼吸を感じることから始められます。ただ感じていくことで考える心が静まり、深いリラックス効果が得られ、精神、肉体、魂までもが寛ぎます。しかし、それだけに留まらず、周りの見方や考え方を変える力を持つ、穏やかでありながらとてもパワフルなものです。なぜならiRest®は、どんな困難に出会ったとしても克服できるということを、実体験として教えてくれるからです。そのため、日々の暮らしの中にも安らぎが訪れます。iRest® を実践することで、葛藤、不安、恐怖、不満から解き放たれ、満ち足りた気分で日々を過せるようになります。

このiRest®(Integrative restoration)統合的回復とは
(1) 身体や心、感覚に統合的に働きかけ、総合的に問題を解決し、トラウマや傷を癒します。
(2) 自分を周りの状況が日々変化し続けようとも、その心の芯には元々常に平和な感覚が存在していることを理解し活力を回復します。
ということから統合的回復と名付けられました。

iRest® の2つの基本的な役割
1.どんな状況においても、人間が本来備え持つ、満ち足りた平和な感覚が存在していることに気付いてもらう。
2.自己破滅的なパターンを引き起こしがちな、否定的な身体の感覚、感情、信念、ストレスを解消する。

このiRest®は、哲学博士であり臨床心理学者であるリチャード ミラー氏が数十年にも渡り、研究開発してきたものであり、リラックス法から発展し、次のような様々な研究プロジェクトやプログラムに応用されています。

現役軍人 / 退役軍人のPTSD治療
精神的苦痛のためにトラブルを多く抱える兵士やその家族関係の回復プログラム
大人だけでなく子供達にまで広がるホームレス更生プログラム
薬物依存や再発の防止
睡眠障害や不眠症の治療
慢性痛の治療
多発性硬化症の治療
青少年を健全に導く活動
受刑者への更生 / 社会復帰プログラム
不妊治療
子供達の感情面での健全育成

iRest®では特に、不眠症の改善、PTSD、鬱、不安、恐怖の軽減、慢性、急性の痛みの緩和が多く報告されており、また、パニック下においても安らぎを実感できるようになり、人間関係がスムーズになったと言う声が多く寄せられています。



iRestの創始者
リチャード C. ミラー臨床心理博士


・ホワイトハウスにて開催された統合医療会議のアドバイザーも務める

Integrative Restoration Institute
統合的回復協会 会長
iRestとは、上記のリチャード C. ミラー臨床心理博士が開発したガイド付き瞑想です。ただ、ガイドの声を聞き、覚醒と眠りの中間を漂いながら、心身をリラックスさせるだけの誰にでもできる瞑想法です。

徐々に繊細な感覚が呼び起こされ、身体の感覚を通じて、瞑想の境地を体感する事ができるようになります。最終的には、このiRestの枠組みだけを使うことにより、日常に瞑想の感覚が訪れるようになります。

このiRestは、リラックス法として、また潜在意識に働きかけ人生にポジティブな変化をもたらす啓蒙法として、インドに伝統的に伝えられてきたヨガニドラ (ヨガの眠り)を、リチャード氏が、現代社会の様々な問題を解決するために改良した物です。日々続けていくことにより、単なるリラックスを味わうだけに留まらず、人生をも変える力を持っています。

iRestは、その効能が高く評価されアメリカでは、軍、病院、学校、ホームレスシェルター、警察、地方自治体などで、トラウマ治療や不眠症・不妊症治療・慢性痛治療・統合医療のツールとして広く取り入れられています。また、リチャード氏は、ホワイトハウスで行われた統合医療に関する会議にはアドバイザーとしても迎えられています。

では、そのリチャード氏のご紹介をいたします。まず、彼には2つの側面があります。彼は、臨床心理博士として、トラウマや欝、思い込みなどを解消するために、更にストレスからくる様々な心身の不調を改善するために、iRestを活用しています。その結果、ありのままの自分を受け入れ、自分と繋がるためのツールをiRestに盛り込みました。

また、彼には、ヨガ、道教、仏教などの研究者というもう一つの側面があります。そのため、iRestにすべては基では繋がっていると言うヨガの哲学を体感するための、ツールを盛り込みました。

なぜなら、解消しても解消しても、生きている限り苦は訪れます。最終的な寛ぎを得るためには、『人はバラバラに行動しているのではなく、大きな力に動かされながら、自分の役割を果たしている。そして、基では大きな力を通じてすべてが繋がっている。』というヨガの哲学を体感することにあるからです。

このiRestという名前は『Integrative 統合的 Restoration 回復』を短縮して名付けられました。つまり、iRestとは、封じ込んでいた自分の様々な側面を統合し、すべてが繋がっている感覚を回復するための瞑想法です。

このiRestは声を聞いて感じるだけの一見シンプルそうなガイド付き瞑想ですが、その背景には仏陀が生まれた地で武士階級に広く普及したサーンキャ哲学、パタンジャリのヨガスートラ、その後の不二一元論を経て、一元論にまで至ったカシミアシャイヴィズムなどの哲学があり、それらの哲学を、実感していくための瞑想法でもあります。iRestを知ることで、実は仏教の教えもわかりやすくなります。

なぜなら、サンスクリットで記されているヨガの哲学つまりは仏教も、日本ではどうしても断片的な知識になりやすいのですが、英語の得意なインドの方達を通じて、アメリカではヨガは体操としてだけではなく、その哲学も花開いています。ヨガ講師を通じて、今や瞑想も芸術家・財界人・スポーツ選手などの間でも広く受け入れられています。瞑想を通じて感覚世界に浸ることで、脳を休息させ、活性化し、直観力を研ぎ澄まし、想像性を高める事もできるからです。
また、この誰にでも簡単に体感して頂けるiRestは、全米・カナダだけには留まらず、現在でもイギリス・スペイン・ドイツなどのヨーロッパやオーストラリアにも広がっています。日本では、まだその認定講師の資格を有するのは、まだ一人ですが、名古屋から全国に発信して行きたいと思っています。

 彼はまた、iRestというガイド付き瞑想だけではなく、大きな力と繋がった感覚を体感していただくために、手遊びの様なムドラや音・呼吸を用いた瞑想や、神経系を寛がせるプラナヤマ(呼吸法)、2人で行う瞑想法など様々な瞑想法を紹介しています。

ご自分にあった瞑想法に出会えることでしょう。
 
 
 「あなたは愛そのものである」 ― Nisargadatta


統合的回復とは?

統合的回復(Integrative Restoration)つまりiRest®は、ストレスを和らげることでリラックスして寛ぎ、不眠、不安、恐れ、欝、慢性的な痛み、トラウマ、その他の様々な問題を効率的に解消するために生み出されたプロセスです。
そして、すべてのことをあるがままに歓迎する方法を徐々に身につけることで、過酷な状況の真っ只中においても、健やかで満ち足りた状態を取り戻すことができるようになります。そうすることで、私達は現実をありのままに受け入れることができるようになります。更に、iRestは、生きて行く上で沸き起こる様々な状況に、正しい決断をすることができるという自信を持たせてくれます。

リラックスを知る。

iRestは芯から寛ぐその方法を教えてくれます。完全に寛ぐことができれば、身も心も健康で活力に溢れ、満たされた自然な状態に回復していきます。つまり、自然に癒されていきます。リラックスすることは簡単なことに思えるかもしれませんが、そんなことでさえ難しく感じる人もいます。リラックスしたいなら、集中してがんばろうとしないことが一番大切です。リラックスするための魔法は、がんばろうとする心を手放し、ただあるがままの自分になることにあります。

あなたはただ、クラスで発せられる言葉やCDの音声指示に従って、自分の中にある先入観を捨て、その瞬間の身体の反応に気付きさえすればいいのです。何が起ころうとも大丈夫です。iRestの感じ方には、正しいとか間違っているということがありません。iRestを行う時には、「自分がリラックスしようと必死になる」のではなく、単に「リラックスに身を任せている」あるがままの状態になります。何かに「なる」必要もなく、何かを「する」必要もない。このプラクティスを重ねていくと、私達は存在するすべての物を歓迎できるようになります。時として、必死に感じようと一生懸命になっている自分に気付くかもしれません。でも、リラックスできるようになるまでには、時間が必要だということ覚えておいてください。必死になる気持ちを手放し、存在する物をただ歓迎し、体感します。そうすれば自然にリラックスが訪れます。

眠りと覚醒の間

iRestを通して、私達は睡眠状態と覚醒状態の中間に身を置くことができます。普段眠りにつく時には、睡眠と覚醒の境目をあっという間に通り抜けて寝入ってしまいます。だから、その状態を認識していません。でも、iRestでは、ガイドの声に耳を傾けることで完全に起きているわけでもなく、完全に眠ってしまっているわけでもない中間地点に長く身を置くことができます。ここで、身体が眠ってしまったとしても、何かが「覚醒」した状態でいることを発見できることでしょう。

時にはクラスや自分でプラクティスしている間に完全に眠ってしまうことがあるかもしれません。でも、自分のいびきが聞こえたりします。そんな時には、iRestをしていることに意識を向けるように仕向けます。そしてその瞬間にも、あなたの中で何かが起こっていることを気付いて頂きたいのです。

平和は獲得するものではありません。必死になったからと言って、リラックスや満ち足りた感覚が得られるわけではありません。平和と満ち足りた感覚は、まさにこの瞬間にも、そして生きて行くどんな瞬間にも私達の内側にもう既に存在しています。ただ、身体にいろんな感覚が沸き起こったり、感情、考え、イメージ、記憶が浮かびあがるために注意力が散漫になり、私達は平和や満ち足りた感覚を体感できないだけかもしれません。iRestは、これらの意識を散漫にさせるいろんな障害物を越えていくためのツールです。このツールを知ることによって、深い平和で満ち足りた感覚を体験することができるようになります。IRestは外側の世界で何が起こっていようとも、私達の内側に常に寛いでいる「場所」を見つけるお手伝いをしてくれます。



iRest®の10のステップ

iRestの間、ただ寛ぎながらも、実は心の中では様々な経験をすることでしょう。
例えば、自分の身体に無数の感覚があることに気付き息を感じていると、いろんな感情や、自分の思い込み、何かのイメージや過去の記憶が自然に沸き起こって来ます。それらをただ見守りながら迎え入れます。その心の中に沸き起こる経験に巻き込まれるのではなく、一歩さがりすべてを歓迎しながら目撃する人になります。そうすると、眺める人であるという私達の本質が明らかになってきます。

iRestの段階 目的 自分への問いかけ
初期のリラックス 自分を今という瞬間に呼び戻します。 プラクティスの間、どうしたら一番快適に過せますか?
1. プラクティスの意図 iRestをプラクティスする意図を自分で確認します。 今日は何を探求するためにiRestのプラクティスを行いますか?
2. 心からの願い 生きていく上で自分が何を心から望んでいるのかを確認します。 人生で何物にも変えがたく望んでいることは何ですか?朝、起き上がる力を与えてくれるのは何ですか?
3. (インナーリソース)内にある安らぎの場 あなたが一番ホッとできる場所を探ります。iRestの間や日常でも混乱しそうになったらいつでも戻れる場所です。 あなたが安心、安全、平穏、安らぎ、寛ぎを感じる場所はありますか?この場所はどんな情景ですか?あなたにどんな感覚を与えてくれますか?
4. ポジティブセンキング 身体の中で起こっていることを歓迎し、向き合います。痛みや緊張が存在していたら、それをただ眺めていきます。もしかしたら何も存在しなくてもそれもただ眺めます。 あなたの身体は今日何を感じていますか?あなたに何らかの感覚は存在していますか?
5. 息を感じる 息の自然なリズムに意識を向けます。息を眺め、身体がそれ自体に息を吹き込んでいくのを眺めることができるようになります。 どんな息をしていますか?穏やかで、深くリラックスした息ができている。もしくは緊張していて浅く無理な息をしていませんか?
6a. 反対の感覚 快適/不快、暖かい/涼しいなどの感覚があればその反対の感覚も探ります。 どんな感覚(暑い、寒い、重たい、軽いなど)があなたに存在していますか?
6b. 反対の感情 恐れ知らず/怖い、自信のある/心もとないなど、その時に存在している感情を眺め、その反対の感情も探ります。 どんな感情(穏やかさ、怒り、幸せ、悲しさなど)があなたに存在していますか?
7. 反対の信念 「私は強い」/「私は無力だ」などのような今思いこんでいることは何ですか? どんな思い込み(「私は強い」/「私は弱い」など)があなたに存在していますか?
8. 喜び 内から沸き起こる微笑み、快感、幸せ、喜び、愛、幸福を経験します。 内から沸き起こる微笑み、つまり、内にある喜び、健やかな満ち足りた感覚を見つけることができますか?
9. 目撃&純粋な意識 意識を目撃する: あなたの経験を目撃することができている自分に気付きます。
純粋な意識: 常に平和で寛いでいる自分の意識を発見します。
意識を目撃する: あなたの身体、息、感覚、感情、信念を眺めているのは誰ですか?
純粋な意識:どんな事態が発生しようとも、常に平和で満ち足りている自分の内面を感じることはできますか?
10. 統合 iRestを終え覚醒状態に戻っても、iRestを日常に統合していきます。 すべての瞬間に、満ち足りた感覚を感じることができることを忘れないでください。



良く聞かれる質問


Q. iRestを行うとどんな感じがしますか?
A. 多分、ガイドの声が聞こえているにもかかわらず、眠りと覚醒の中間にいるように感じられることでしょう。ガイドが言っている内容をすべて理解する必要はありません。

Q. もし眠ってしまったら?
A. 大丈夫です。もし、あなたが眠りに引き込まれそうになったら、ガイドの声に意識を向けてみてください。意識は起きている状態に引き戻されます。でも、もし身体が寝入ってしまったとしても、心配しないでください。iRestはそれでも潜在意識に働きかけています。まずは体感してみてください。自分のいびきの音が聞こえたら、頭を起こしたり身体を横に向けたりしてみてもよいでしょう。

Q. もし、寛ぐことができなかったら?
A. それも大丈夫です。そこに存在している物を迎え入れ向き合います。あなたが深く寛ぐことができないようにしている物は、あなたに声を聞いて欲しがっている物が内側に存在していることを、iRestを通じて理解できることでしょう。その物を心から追い出そうとするのではなく、あなたの経験の一部として歓迎します。 自分を無理にリラックスさせるのではなく、ただリラックスが訪れるのを待ちます。心が赴くままにすべてをあるがままに招き入れます。あなたが何かを変えようとした瞬間、心の中に雑音が広がり出します。ただあるがままに、あなた自身と自分の置かれた環境を歓迎します。覚えておいてください。あなたが向き合おうとする時、あなたはそれから解放されるということを。

Q. もし、フラッシュバックを経験したり、否定的な強い感情が沸き起こったら?
A. プラクティスの間、強い感情やフラッシュバックが沸き起こることもよくあります。それは、実は特別なことではなく、普段の暮らしで沸き起こることがあるように、iRestの間にも同じように沸き起こっているだけなのです。また、このような感情を経験したくないと望むことも当然です。iRestは、これらの経験が沸き起こった時にさえも、心の平穏を保つ方法を教えてくれます。セッションの最中に、不快、動揺、不安を感じ出したら、内なる安らぎの場に戻れば良いということを覚えておいてください。iRestの間、内なる安らぎの場に戻っている間、ガイドの声が流れ続けているのをただ感じます。強い感情が通り去ったら、ガイドの声にもう一度耳を傾け、iRestの指示に従います。iRestを通じて、内なる安らぎの感覚の助けを借りながら、自分を信頼する術を身につけます。そうすれば、自分の辛い経験にもどのように対応すべきかわかってきます。

Q. なぜ否定的な感情に向き合うように導くのですか?
A. iRestの間、寛ぐことができるようになり、そして、感情が沸き起こった時でさえ、心を平和な状態に引き戻す術を学びます。iRestは、感情を受け入れることを「練習する」平和空間であると覚えて置いてください。iRestの間、純粋な意識が、感情の渦から一歩後ろに下がって眺めることができるようになります。日常では私達は自分の感情に振り回され消耗しがちです。でもそれを防ぐ方法を知ることができます。また、反対の感情を思い起こすことで、感情は常に変化していることを理解できます。そして、たとえ否定的な感情が存在していようとも、肯定的な感情も同時に存在できることも理解できることでしょう。このプロセスを通じて、あなたの脳に新しいパターンが作られます。その結果、次に否定的な感情が沸き起こっても、否定的な感情と一緒に肯定的な感情も同時に存在できることを学習してくれます。そしてその経験を和らげてくれます。

Q. なぜ毎日プラクティスすることが大切なのですか?
A. 毎日プラクティスすることで、あなたの心は、人生の局面から一歩後ろに下がって、存在するものを「歓迎し」「共に生きる」方法を知ることができます。日々iRestを定期的にプラクティスすることで、あなたの心は、プラクティスは感情や信念に向き合うために準備された時間であると自然に刻み込み、昼間や夜に眠ろうとする時にまで、考えようとしなくなります。iRestは、心の平穏を保つために、一日中使えるツールを与えてくれます。そのツールとは、内なる安らぎの場、ボディセンシング、ブレスセンシングです。
更に、iRestには健やかで満ち足りた感覚を感じ続けられる方法が示されています。その結果、あなたの人生に何が起ころうとも、常に平和で寛いでいる自分の一部に繋がる方法を習得できます。
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