このコーナーは、塾長が日々感じたことやできごとを身辺雑記的に書き込むものです。あくまで個人の立場で書くものですから、内容についてお考えに合わない点があるかもしれませんが「考えがおかしい」「私物化している」等のご批判はどうぞご遠慮下さいね。 |
3月1日(月) |
本日より新年度です。今年も多くの新入生を迎えることができました。新たな生徒の皆さん、保護者の皆様どうぞよろしくお願いします。
毎年のこととはいえ、この時期は本当に忙しく、大げさに聞こえるかもしれませんが、生きているのがやっとで休みの日はほとんどありません。HPの更新もついつい遅れます。言い訳をするわけではないのですが、気がつくとあっという間に日が経っているのです。
現在では私の受け持つ授業数も減っているのですが、この時期には毎年、中学受験が終わった小6の生徒たちを対象に中学進学準備のための短期集中英語講座を行います。それと同時期に多くの新年度への切り替え作業があります。生徒登録、月謝の請求事務、そして新入生の皆さんを迎えてバスコースも全て一新されます。
このバスコース編成が大変なのです。今年もぎりぎりまでかかって何とか間に合わせ、数えてみたら72本のお迎えのコースと95本の送りのコースがありました。お迎えコースは原則的に各ご家庭を結んで1分刻みの時刻を決めて走りますので、すべて違うコースにシビアに時刻を検証して入れ込まなければなりません。 1分でも早く安全に走れるコースを考えて担当スタッフと智恵をしぼってコース編成をします。大変なのですが、だからこそ神塾のバス送迎は日本一だと思います。他ではなかなかできないことだと思います。
生徒たちに、日ごろ「頑張れ」と言うわけですから、自分たちもできる最大限のことをやる。「私たちも頑張っているんだ」ということを胸を張って言える仕事をしたいと思います。
もちろん、学習指導が主で、バス送迎はそれに付随するサービスに過ぎません。それに決してそこから利益が出るわけでもないのです。でも、家の前までお迎えに来てくれるサービスがあったらご家族は安心ですよね。それも正確な時間で安全に運行できたら最高ですよね。それを目指しています。
受験の結果がこれから順次出てきます。
正直言って全員が第一志望の学校に合格できるわけではありません。でも、もしダメでも、「自分は自分にできる最大限の努力をやりきったから悔いはない。」と言えたらその受験は成功だと思います。今後の人生の大きな糧になります。
真央ちゃんもそんなことを言ってましたね。「結果はちょっと残念だけど、自分にできることをやりきったので悔いはない。」その結果のメダルなら何色でもいいですよね。
受験生みんなが、悔いのない自分色のメダルを手にできる。そんな受験ができるよう我々も最大限の努力をしたいと思います。
また、新しい1年が始まります。新たな受験生の皆さん、頑張りましょう。
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2月2日(火) |
小学生ピラミッドテストの表彰の後、中学生の全県模試の表彰を順次おこなっています。中3、中1に続いて今日は中2の表彰でした。(申し訳ありませんが、中1、中3は写真を撮れませんでした。)
学年によって女子ばかりの時もあるかと思うと、今回の中2のように男子ばかりの時もあります。何故だか確かなことはわかりませんが、こういった傾向は多くの学年にあるように思います。
私なりに考えてみましたが、それはやはりライバルがいてこそ成長するということが、その理由ではないでしょうか。
同性であることがライバルの絶対条件ではありませんが、やはり負けたくないと思える競争相手は生物学的見地からも、男子にとっては同じ男子、女子にとっては同じ女子であるのが自然です。
同じ学年の中で競い合う関係がうまくできると、その学年全体が成長します。同じように指導をしていても、何年かおきに大変すばらしい結果を出す学年がありますが、そういった学年はいい意味のライバル関係がうまく作用している学年です。
負けたくないという思いがエネルギーになり、お互いを高め、それが他の生徒も刺激するのです。
「あいつがあれだけがんばっているんだから、俺もがんばるぞ。」という気持ちがでてくれば、グループ全体の能力が高まります。
家庭内でも同じです。兄弟は最大のライバルですし、もっと言えば、お父さんのがんばる姿を見て子供はがんばるのです。
ストレス社会の最近の風潮で、競争を嫌ったり、濃密な人間関係を嫌う傾向があります。
「ライオンは、自分の子供を谷底に突き落として、這い上がってきた子供だけを育てる。」なんていう話を最近はあまり聞かないのも、現代には、はやらない話なのでしょう。
もちろん競争ができない弱い子供もいますから、過度の競争をあおるようなやり方が良いとは言いません。しかし、実社会にでれば厳しい競争が待っているわけですから、そういった中で負けずにがんばる精神を持った、自立できる人間を育てることを忘れては教育の本質を見失う恐れがあると思います。
表彰をすると、前に出て表彰される生徒たちは、本当にいい顔をしています。がんばった結果が評価されることはすばらしいことです。それを見て、他の生徒みんなも励みにしたり、悔しがったりというのがいいのではないでしょうか。
今回塾内で1位だったU君に、同じ中学の生徒が「すごいな。○○中の誇りだ。」と声をかけていました。U君はもちろんのこと、そういうことが言える生徒もすばらしいですね。
勉強でもスポーツでもいいと思います。がんばった自分に誇りが持てる。そんな人間になって欲しいと思います。
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栄えある5教科塾内第1位のU君です。
がんばりました。 |
今回の中2は上位3名を男子が独占です。次回は女子のがんばりに期待します。 |
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1月12日(火) |
成人式が終わりました。我が家の長男も新成人です。人生のひとつの大きな区切りの年となりました。ほっとする、でもさびしい複雑な気持ちです。
また今年は長女が卒業し社会人になります。こちらも同様に、子供が親の元から巣立っていくことで、責任を果たした安心感とともに、子離れの寂しさを感じます。
思い返せば自分が新成人だった頃は、人生の先のことはあまり考えていませんでした。それが今となれば、人生の残りの期間がどれだけあるのかはわかりませんが、やり残したこと、これからできること、やるべきことを考えずにはいられません。
塾というものは、生徒たちを育て世に送り出すわけで、子育てと同じです。卒業していく子供たちを送り出す喜びと寂しさも同じです。生徒のみんなにとって、塾で学んだことや塾での出来事が、どんな小さなことでもいいから自分にとってプラスになった、そう思ってもらえる塾でありたいと思います。そのためにできることをやって行きたいと思います。
今日、小6のピラミッドテストの優秀者の表彰を行いました。今までもやってきたことですが、今回は写真を撮りましたので、皆さんに披露したいと思います。
大人になると、自分が子供だったころのことはすっかり忘れていますが、頑張った結果をほめられたことのうれしさは覚えています。この表彰式も毎回テストの後に行うのですが、表彰状をもらうみんなは本当にいい顔をしています。
特に親にほめられるのは子供にとって一番うれしいことです。表彰状を持って帰ったらお父さんお母さんは是非子供をほめてあげてくださいね。それが次の頑張りへのモチベーションになります。
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4科賞のTS君です。おめでとう。 |
今回表彰された3名です。みんないい顔です。 |
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1月10日(日) |
大変遅くなりましたが、改めましてあけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
今年は神塾創立から35周年となりました。プレハブ教室ひとつの本当に小さな塾だったのが、皆様のご支援のおかげで長い間塾経営を続けられ、生徒数1000名を超える塾になりました。心より感謝するとともに、この区切りの年を今までにも増してより良い塾にする年と位置づけて教師・スタッフ一同がんばっていきます。
もうすぐセンター試験を迎えます。毎年のことながら人生を左右するかもしれないこの大切な試験が、1年で一番寒い時期に行われます。その後には、中学入試、高校入試も順次行われます。生徒の皆さんにはインフルエンザや風邪にかからないよう気をつけて、万全の体調で臨んでほしいと思います。
昨年中には恒例の合格祈願祭を行いました。冬期講習の年末最後の30日に、みんなで志望校合格を祈願し、合格うどんを振舞いました。
合格うどんとは、「持てる力を出し(だし汁)切って、トントン(豚肉)拍子に点(てんぷら)をとり(鶏肉)、するっと入る合格うどん」ということで、受験生みんなの合格を祈願して作るうどんのことです。
寒い時期に熱いうどんはおいしく、みんなによろこんでもらいます。生徒の喜ぶ顔がうれしいのですが、ぜひ合格を勝ち取って本当の笑顔を見せて欲しいと思います。
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中3のみんなです。笑顔がいいですね。 |
高校生男子はさすがに食べっぷりが違います。 |
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11月26日(木) |
まもなく12月。また1年が過ぎてしまいます。毎年この時期には、過ぎ去った1年を振り返って考えることがあります。
今年は丑年で私は年男でした。来年からまた新たな一巡り。次回はなんと還暦ということになります。人生五十年と言った時代ならば、もういつ寿命が尽きてもしかたがない年齢です。だんだんたそがれていく気分です。
たとえ無事に還暦を迎えられても、年金をもらうにはまだ5年も待たなければなりません。それまで生きているんだろうか?なんてことを考えたりしてしまいます。
元気に仕事ができることは幸せです。その上、その仕事にやりがいをもてるのであれば最高です。
では、どんな仕事がやりがいのある仕事なのでしょうか。よく、自分の夢を追い求めてとか、自己実現の場とか言いますが、自分満足のためにする仕事は本当の意味のやりがいある仕事とはいえないと思います。人から感謝される仕事こそ、やりがいのある仕事、誇りを持てる仕事だと思います。
現代社会では、人と人との直接のふれあいが少なくなりました。物を買うのはインターネット、切符もジュースも自動販売機、日用品や食品もスーパーや量販店で買いますから、品物について店の人に相談したりすることもほとんどなく、話をするのはクレームのときだけなんてことになりかねません。
そんな時代だから、相手に対する感謝の気持ちを持つことがなかなかできません。
昔は一粒の米にもお百姓さんの苦労がこめられている、感謝して残さず食べなさいと親から教えられました。今は食べ残すことに抵抗が無い人が多いです。
また、近所の魚屋さんにいい物を勧めてもらって買い物をしたり、米屋で買った米を配達してもらったりなんてときには、たとえこちらが客であっても、自然に「ありがとう」という言葉が出たものです。
古臭いことを言うようですがこういったことはとても重要だと思います。お互いがお互いの労働に対して感謝し、その感謝の気持ちとして対価を支払うと言うのが本来だと思うのです。
今は感謝の前にまずお金です。金を払っているだろうといったお客様意識が大きすぎる人が多い気がします。
インターネットの飲食店や旅館などの匿名の口コミを見ると時々ひどいものがあります。些細なことに難癖をつけて相手を貶める記載を見ると、いやな気持ちになります。
一泊二食を温かい食事と布団で過ごせればそれだけでまずはありがたいわけで、さらに気持ちよい接客や美味しい食事だったならばそれに感謝しなければなりません。
ありがとう。とかお世話になりました。という気持ちのないところでコストパフォーマンスがどうだとか評論家ぶった記載を平気でする人もなんだかいやな感じですね。
食事や宿泊の後には、できる限り「ご馳走様でした。」「ありがとう。お世話になりました。」と言いたいと思います。相手にしてみれば、それが仕事とはいえ、お客様に感謝されることが一番の励みになると思うからです。
「来てくれてありがとう。」「お世話してくれてありがとう。」こういったお互いの感謝が現代社会に欠けているものではないでしょうか。
教師というのは、自分が得てきた知識や技能を生徒に伝えていくことが仕事です。自分の持っているものをどれだけ生徒に与えられるかが大切な仕事なのです。つまり元来自己犠牲的な性質を持っており、自分が効率よく利益を得ることを優先して考えるならばやってはいけない仕事なのです。
だからこそ、一生懸命やったことには感謝されたいと思うのが、われわれ教師の本音です。「先生、ありがとう。」という一言だけでいいのです。
もちろん、感謝に値しない仕事には感謝は必要ありません。特に若い経験の足りない教師は厳しいお叱りをいただいてこそ成長をします。
でも、私の口から言うのもなんですが、ウチの教師たちはみんな一生懸命頑張っています。土曜日や日曜日の補習や質問日なども、特別講習などを除いては追加の授業料をいただくわけではありません。こういった本来の授業以外にやることで教師たちが手にするのは、最低限の手当だけです。
塾としてはすべて持ち出しですが、原点は「生徒のみんなのため」であって、家族経営でやっていた頃から続く神塾の伝統です。
こういったことは、ふだん決して言いませんが、年の暮れを前に、たまには本音を言うのもいいかなと思います。
12月になると冬期講習ですが、ウチの講習は申し訳ありませんが無料ではありません。そのかわり、「先生ありがとう」と言ってもらえる仕事をしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
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11月2日(月) |
テレビCMでも随分告知をしていましたのでご存知の方もたくさんみえると思いますが、明日「全国統一小学生テスト」が行われます。これは四谷大塚が主催して行う無料の学力テストで、希望すれば誰でも受験が可能です。
受験することで、全国の同じ学年の児童の中で自分の学力がどの程度なのかを知ることができますから、やる気のある子供や保護者の皆さんにとっては参加される意義のあるものと思います。
大橋のぞみちゃんもテストを受けるそうですから(CMでそう言ってました)、どこかの会場では、ふと隣を見たらのぞみちゃんといったシーンの可能性もあるのでしょうか?
でも、コマーシャルですから・・・本当に受けるかどうかはわかりませんね。CMをすべて本当のこととするならキムタクはカローラに乗っているはずですし、アトランタオリンピック女子10000mで5位入賞の実績を持つ千葉真子さんは、電動でペダルが回る「ルームマーチデラックス」をいつも家で使っていることになります。(通販番組でやってました。)
コマーシャルだからと許される演出は、だれもが「だってCMだもんな・・・」と理解できる範囲のものでなければいけません。
神塾はテレビCMはもちろんのこと、かっこいい大判のカラーのチラシなども作りません。誇大広告も合格実績の水増しも一切ありません。どんな授業を行い、どんな合格実績があるのかを地域の皆様に正しく伝えるためのチラシと考えています。このHPも同じです。
しかし、悲しいことですが、塾の中には短期講習生も塾生として合格実績に含めることなど当たり前というところもあります。そういった塾は短期講習がとてもお値打ちだったり無料だったりします。そして教師に厳しいノルマを課して生徒集めをするらしいです。
自塾を知ってもらうための無料体験や割安な講習費の設定はあってもよいと思います。しかし、きちんとした講習を行うのであれば当然人件費をはじめ経費がかかります。それをすべて無料で行うということはありえないと思います。ましてやそういった生徒まで合格実績に含めることは到底考えられません。
無料講習にかかった経費は入塾させた後で回収しなければ成り立ちません。ということは、講習だけを無料で受けた生徒にかかった経費は、別の生徒の月謝でまかなわれているということです。
物事にはなんでも適正な価格があります。それは必要な経費に適正な範囲の利益を上乗せしたものです。利益度外視では継続した経営は成り立ちませんし、暴利をむさぼれば必ずそのしっぺ返しがやってきます。正しい経営は適正な価格で、きちんと事業を継続することだと考えます。
神塾は創立からすでに35年が経ちました。長い間塾経営を続けてこられたのも、地域の皆さんが信頼してお子さんたちを通わせていただいているおかげと本当にありがたく感謝しています。
子供たちと保護者の皆様のためにできる限りのことをやろうという考えで、決して利益優先の経営ではないことをご理解いただいているものと思います。
でも考えたら四谷大塚のテストにも随分経費がかかっていると思います。(実施する塾には試験監督等にかかる労力の提供だけで、四谷大塚に対する金銭的な負担はありませんが・・・)
これを無料で行う意義を考えると、このテストによって保護者の皆様に子供たちの学力に関心を持っていただき、その能力を伸ばすことを考えていただくこと。その結果として必要であるならば塾を利用して下さいということです。四谷大塚にすれば、その名前を知ってもらう広告としての側面もあります。
言ってみれば「無料見積り」のようなものでしょうか? もちろん入塾が条件ではありませんから、その気がなければテストだけ受けていただけば結構です。でも、もし詳しい話を聞きたいとか、中学受験を検討したいといったご要望があれば、どうぞ遠慮なくお伝え下さい。少なくとも神塾には強引な入塾の勧誘はありません。
この厳しい不況の時に、塾へ通わせることや中学受験をさせることは本当に大変なことだと思います。しかし、子供たちのための教育は将来への投資です。「今は苦しくても明日の自分のために努力する」子供たちと一緒に頑張る塾でありたいと思います。
随分寒くなりました。もうすぐ冬期講習の季節です。教師一同頑張ってやります。どうぞよろしくお願いします。
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9月29日(火) |
新型インフルエンザが大流行中で、地域の小中学校や高校がどんどん休校や学級閉鎖になっています。これからいよいよ受験シーズンを迎える受験生たちにとっては深刻な状況です。幸い重症化の例はごくわずかですので、早めにかかっておいた方が良いぐらいなのですが、わざとうつしてもらうこともできないでしょうから、やはり予防に努めることが一番です。
塾では、本人の感染の場合はもちろん、ご家族が感染した場合や学校が休校や学級閉鎖になった場合も、通塾の自粛をお願いしています。
予防には、「うつされないことの予防」と「うつしてしまうことの予防」の両方が必要です。自分が感染をしている可能性がある場合は、外出や人との接触をできる限り控えていただくことが重要です。自分には症状がないからと大丈夫と思っていても、潜伏期間中であればウィルスを周りにばら撒くことなり、感染を広げる原因になってしまいます。
皆さんにお願いをする以上、塾でもできるだけ対策をしようということで検討した結果、10月より「プラズマクラスターイオン発生機」を教室へ設置することを決定しました。
これは、実験データによれば約10分で空気中のウィルスを99%分解・除去する効果がありますので、インフルエンザの感染予防に大きな力を発揮します。
また、ウィルスの他にカビ菌やアレルギー物質にも効果があるだけでなく、付着臭の脱臭効果もありますので、快適な学習環境を作る上でも大いに役立ちます。
ワクチンの供給も十分とはいえないようですので、受験生たちは不安を抱えながら受験シーズンに突入せざるを得ません。
設置には多額の費用がかかりますが、多くの生徒の皆さん、特に受験生をお預かりする立場としてインフルエンザ対策は絶対に必要との判断から設置を決定しました。
この「プラズマクラスターイオン発生機」の設置によって、塾内での感染リスクは大きく下がりますが、100%安全というわけではありません。基本的な感染予防の対策を十分していただくき、それでも感染してしまった時や感染の可能性がある時の通塾の自粛は今までどおり継続してお願いします。
どうぞご理解の上、ご協力をお願いします。
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9月7日(月) |
夏期講習が終了して1週間が経ちました。今年も多くの生徒の皆さんが参加してくれました。
生徒の皆さんはもちろん、教師の皆さん、運転手の皆さん、暑い中本当にお疲れ様です。
今年の夏は天候不順で、ゲリラ豪雨での被害も多く大変な年でしたが、神塾でも長雨の湿気のせいで玄関ホールの床が反ってしまったり、自動ドアが不調でぎーぎー音がしたりで、修理に思わぬ出費がかかってしまいました。それでも梅雨が明けたらやっぱり暑いのは例年と同じです。前半涼しかった分、9月になっても続く暑さが身にしみますね。
2学期継続受講の皆さん、これからも頑張りましょう。厳しい夏を乗り越えた苦労の成果を、何が何でも2学期以降に表さなければなりません。
植物たちが、梅雨の長雨や夏の日照りに負けずに、しっかり根を張り、枝を伸ばし、たくさんの葉をつけるからこそ秋の豊かな実りがあるように。
皆さんの人生も同じです。皆さんはまだ春からやっと夏になろうとしている時期でしょうか。本当の修行の時期はこれからです。実り豊かな人生のためには自分の可能性を高めるための努力をもっともっとしなければいけません。
「苦労は買ってでもしろ。」と言います。確かに夏期講習は講習費を払ってする苦労ですね。でもそれが自分を鍛え高めますし、自分の将来の実りにつながります。本当に頑張った人は、後になって「あのときの苦労があるからこそ今の自分がある」と思えるものです。
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8月5日(水) |
少し前のことで恐縮ですが、7月12日(日)に新しい取り組みとして「じんじゅく音楽祭」を開催いたしました。実は教師の一人のH先生が以前から市民オーケストラのメンバーとしてチェロを弾いていまして、その人脈で演奏家の方を招いて行ったものです。
当日は、保護者の方も交えて希望者の皆さんにお越しいただき、なかなか間近で聞くことのできない生の演奏を聞いたり、またゲームなども行い楽しく過ごすことができました。
H先生はこのためにかなり時間をかけて準備し、大変だったと思います。好きだからこそできることとはいえ、金銭的には何の利益にもならないことに一生懸命になれるのはすばらしいことです。チェロの腕前もかなりのものです。
勉強や仕事はもちろん大切ですが、趣味を持つことはそれと同じくらいの価値があります。人生は苦しい部分もありますが、苦しさを乗り越えて新しい活力を生み出してくれる良い趣味を持つことは大きな財産となります。皆さんも何でもいいですが一生付き合える趣味を見つけられるといいですね。
下は音楽祭の一場面です。 |
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7月2日(木) |
今年初めて夏期講習の説明会を開催しました。「なんだ今までやってなかったのか。」と叱られそうですが、やっていなかったものは仕方ありません。
では何故今年は開催したのかと言うと、簡単に言ってしまえば多くの生徒の皆さんに参加して欲しいからです。当たり前ですね。
では今までは多くの生徒に来て欲しくなかったのかということになるのですが、もちろんそうではありません。でも、神塾の夏期講習はどちらかと言うと新たな生徒集めのためとよりも、内部の生徒のためというのがまず第一で、新たな生徒募集にはそれほど大きな目的意識が無かったと言うことはいえます。だから情報をしっかり記載したチラシを出して、見てくれた方が少しでも参加してくれればいいといった考えでした。
他塾が大変安い講習費で生徒募集を目的とした講習を行います。中には無料なんてところもあるくらいです。でもおかしいですよね。無料で行う講習の経費はどこから出るのでしょうか。当然、講習で集めた生徒を入塾させて後から回収するわけです。
短期講習は、塾について知ってもらい、その後の入塾につなげたいというのが間違った目的だとは思いません。ただ、おかしいのは最低限の人件費も出ないようなあまりに安価な費用設定です。
本当に誇りと責任を持って授業を行うのならば、少なくともその教師たちの人件費や必要最低限の経費はいただいて当然だと思います。
時間単価で考えればすぐわかりますが、神塾の月謝設定はもともと安価な設定です。それでも夏期講習ではさらにお値打な費用設定としています。
受験生にとっては本当に大きな意味を持つ夏期講習です。しっかりした内容とそれに見合った費用であることを確認してご検討下さい。さらに入塾後の費用の確認も重要です。
説明会には大変多くの皆様にご参加いただきました。特に中3対象の高校入試に関する説明は大変わかりやすかったとお褒めの言葉を多くいただき、お申し込みも例年になく多くいただきました。そのため当初4クラス編成の予定でしたが、定員を超えるため急遽1クラス増設して行うことになりました。
また、小学生選抜クラスでは、新しい試みとして、長く私立中学・高校の現場でご活躍された経験をお持ちの先生に講師としてお越しいただき、大変ためになるお話をしていただきました。
お越しいただいた皆様、また夏期講習にお申込いただいた皆様、大変ありがとうございました。暑い中ですが、教師、スタッフ一同精一杯の努力で役に立つ講習をしていきます。よろしくお願いいたします。
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6月1日(月) |
最近、悩むことがあります。
悩むというと大げさかもしれません。どう対応したらよいのかを迷うことがあるのです。
それは、子供のあいさつの問題です。
授業が終わったとき、またバスで送っていった時の降り際など、当然として「さようなら」と生徒に声をかけます。しかし、それに応えない子供が多いということです。
なんだそんなことかと思われるかもしれません。しかし、これは決して小さなことではないと思うのです。
我々が子供の時分は、あいさつは基本と教えられて、先生はもちろん近所の人にもきちんとあいさつはしたものですし、目上の人にあいさつをしないと親から叱られました。
コミュニケーションの基本であるあいさつがきちんとできなければ、当然相手から良くは思われません。損をするのは自分なのですけれど・・・。そういったことをきちんと教えられていないばかりか、知らない人に声をかけられたら走って逃げろと教える時代ですから、子供たちにとってはできないのが当たり前なのかもしれません。
では、そういったときにどう対応するべきかということです。黙って通り過ぎていく生徒を呼び止めて、「なぜあいさつをしないんだ。あいさつは基本だろう。」と言うべきかどうかということです。これが小学校の低学年ならばそういったことも必要ですし、受け取る側もきちんと聞くかも知れません。しかし、中学生ともなると素直に忠告を受け入れるかどうか疑問です。
そもそも現代ほど大人の権威といったものが失墜している時代はありません。教師や警察官などの不祥事がニュースにならない日はありません。一国の首相でさえあの有様です。
昔は、大人は無条件に偉い人でしたし、早く大人になりたいと思っていたのが、今の子供はその反対です。
本当に相手を尊敬する気持ちもないのにあいさつなんて無意味だと言われたらそれに返す言葉はありません。もっと言えば、大人でも決してあいさつができるわけではありませんし、あいさつだけでなく、そもそも自分の周りのことが見えていない人が多すぎます。
先日ちょっとしたことで病院に行ったのですが、小さい子供を連れたお母さんが診察室を出て行きました。自分のスリッパを下駄箱の片付けたのは良いのですが、その後をついて出た子どもが脱ぎらかしたスリッパはそのままです。仕方なくそばにいた私が片付けることになりました。
その後診察が終わって帰ろうとしたときには、ちょうどトイレから出てきた中年女性とはちあわせしそうになりました。一歩下がってその人を通してあげたのですが、一言も言わず、頭を下げるでもなく、知らん顔で行ってしまいました。
よくわからないのですが、そういった人たちが意図してそういった行動をとっているわけではないと思います。ただ、周りが見えていないのです。自分の行動が相手からどう思われているのか想像する気持ちが無いのだと思います。
目の前にいる人への気遣いなど一切無く、携帯電話を一心不乱に操作している中高生などまさしくその典型です。実際に周りにいる人たちとのコミュニケーションはとらず、画面の中のメールでのコミュニケーションに一生懸命な風景はなんだか異常です。
その反面、マニュアル化されたあいさつも不気味なものです。仕事がら求人に応募してもらった人たちの面接をよくしますが、「御社の・・・」などといった言葉遣いは丁寧でもなんだか中身の無い人もいます。もっと不気味なのは、コンビニ店員の「いらっしゃいませ。○○へようこそ。」と声をそろえたあいさつです。あれには軽く頭は下げるものの、どうしても返事を返すことができません。「こんにちは、どうぞよろしくお願いします。」とでも言うべきなんでしょうか。
結局のところ、心の無いところにあいさつだけがあっても意味は無いということですね。相手に感謝する気持ちがあれば自然にあいさつは出るものです。その証拠に、バスから降りるときに、「さようなら。ありがとうございました。」としっかりあいさつをしてくれる生徒たちも大変たくさんいるのです。そういった生徒は、勉強ができるということ以上のもっとすばらしいものを持っています。
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5月8日(金) |
GWの連休はゆっくり過ごすことができました。
休みの前半は、高速道路上限1000円のチャンスを活用して、今まで行きたいと思いながらなかなか行けなかった能登半島まで足を伸ばしてきました。
初日は、中央線でやってきた娘と岡谷で合流し、天地人ブームの上越を通って宇奈月温泉まで行き、その後は2日間かけて能登方面をドライブ。帰りは東海北陸自動車道経由で戻ってきました。
テレビや新聞が新型インフルエンザの話題で持ちきりの中、そんな騒ぎをよそに、ひねもすのたりのたりの旅を楽しむことができ、いろんなことに感謝をしなければいけないなと思う旅でした。
高速道路が安いだけでなく、旅館にも定額給付金をあてこんだお得なプランなどがあって、インターネットを使って上手に探すと随分お値打ちに旅ができます。そんなこともあって、不況の時代といいながら観光地はどこも結構な賑わいです。
有名な輪島の朝市にも行きましたが、多くの人で賑わう通りで観光客を呼び込む地元のおばちゃんたちのパワーにはすごいものがあります。「お兄さん」なんて呼ばれていい気になっておばちゃんたちに付き合っていると大変なことになります。私は冷静さを失わず、財布のひもをしっかり締めて、お土産を少し買う程度で帰ってきました。
100年に一度の不況にも、新型インフルエンザにも、多くの人たちにとって日々の営みが大きく変わるわけでは無いようです。もちろん経済的に苦境に立たされている人たちやインフルエンザで亡くなった方たちがいることはわかっていますが、その反面、苦境を跳ねのけるパワーを持った人たちもたくさんいます。テレビに流れる海外旅行客でにぎわう空港の様子など、不況という言葉とはまるで無縁に見えます。現在の日本の豊かさというものを実感します。
能登半島をぐるりと一周すると、その先端に近い日本海側の地域は岩と砂の風景で、広い耕地などは無く、冬の荒れた日本海を想像すると、厳しい自然環境の中で昔の暮らしはさぞや大変だっただろうと思います。そういった土地だからこそ、人々が助け合って生きてきたのでしょうか。「能登はやさしや土までも」といわれる人情の厚い土地柄です。
塩田での塩作りも見学して来ました。身体を酷使する厳しい労働と、厳しい自然環境だからこそ保たれてきた澄み切った海水があってはじめて作り出される天然の塩は、辛さの中になんともいえない甘さを含んでおり、その美しさと味は能登そのものを象徴するようでした。
厳しい環境の中で努力し成し遂げたことには、一層の耀きがあります。人生も同じですね。特に若いうちは生活そのものが修行の場ですから、楽な道ばかりを求めず、自分の限界を高める挑戦をして欲しいと思います。その先には楽な人生からは決して得られない喜びがあると思います。
連休の後半は雨降りで、読書と古い映画のDVDでゆっくりしました。リフレッシュしてまたがんばろうと思います。
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4月7日(火) |
桜が満開となる今はどこへ行っても美しいですね。近所の公園やふだん何気なく歩いている道も、この時期だけは特別な装いで我々を迎えてくれます。
今年も多くの生徒が巣立っていきましたが、ちょうど入学式の時期に満開を迎え、新しい旅立ちに文字通り花を添える桜となりました。
これから新しい学校に通う皆さんは、期待がいっぱいでまるで満開の桜のような気分でしょう。
今までの努力の成果として綺麗な花を咲かせることができたわけですから、ぜひそれだけで終わることなく、その花が立派に実を結ぶようにさらなる努力をして欲しいと思います。
高校、大学の間には実に多くのことを学べます。単に学問的な学びだけではありません。一生付き合える友、一生付き合える趣味、ひょっとしたら一生付き合える伴侶との出会いもあるかもしれません。長い人生の基盤となる部分を作る貴重な時期です。表面的な付き合いだけの友達との薄っぺらな会話やメール、遊ぶ金を稼ぐための安易なバイトなどに時間を使い、楽しく過ごしているつもりでも過ぎてみたら何も残っていなかったなんて事になるのはもったいなさ過ぎます。
何でもいい何か真剣に向き合えるものを見つけてください。結果はどうだっていい、自分が本当に一生懸命やったと胸を張って言えるものがあれば、それは一生の財産になります。
桜の花はぱっと咲いてぱっと散るところに美学があります。そんな散り際の美しさに共感する人が多いのですが、それはそんな人生は実際にはなかなかできないからです。
野暮ったくてもいい、地道に一歩一歩進む道の先にこそ本当の人生の実があります。
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3月3日(火) |
ひな祭りには似合わない霙まじりの冷たい雨が降っています。
この時期は三寒四温といってふつう一雨ごとに暖かくなるものですが、今日の雨は三寒の方です。ニュースでは朝から雪の東京の映像を流しています。
多くの高校が1日に卒業式を迎えたものと思います。卒業しふるさとを離れるそんな別れのシーズンに降る雪を見ると、思わず「なごり雪」を口ずさんでしまいます。
「東京で見る雪はこれが最後ね」とさびしそうにつぶやく君は、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか。地方に住む私たちからすると、東京の大学へ行ってしまう彼女(または彼)との別れのシーンという設定が似合うと思いますが・・・
そして東京で都会のネオンに染まってしまう彼(彼女)との本当の別れが待っているんですよね。そして木綿のハンカチーフで涙を拭くわけです。
私の時代には、堅実で地元志向が強い名古屋人気質の我々には、東京へ出て行くということは勇気のいることでした。時代も違いましたし、今のように多くの学生が首都圏の大学を受験するということも無かったように思います。自分を含め同級生の多くは地元大学へ進学していきました。
しかしそれは裏を返せば、名古屋を中心とするこの地方が豊かで住みやすいからで、わざわざ東京へ出て行く必要が無いということが言えます。名古屋は十分に都会ですしね。
木綿のハンカチーフの彼は絶対に愛知県民ではないと思います。
今では、東京へ行くのに新幹線で2時間もかかりません。完全な日帰り圏内です。携帯やインターネットの普及でどこにいても連絡は簡単です。東京はうんと近いものになりました。
毎年多くの生徒たちが首都圏の大学へと巣立って行きます。親御さんたちはさびしいでしょうが、やはり東京には地方には無い魅力とパワーがあります。また、親元を離れて初めてわかることも多くあります。
寂しさや心配だけでなく、仕送りの大変さもあります。でも、子供がひとまわりもふたまわりも大きな人間になって帰って来ることを期待して親はがんばるのですよ・・・
ウチの娘は今年、超氷河期ど真ん中での就活となりました。どうもこのまま東京で就職する気持ちのようです。親が仕送りをがんばっても、子供は帰ってこないという現実もあるのです。まあ日帰りできるぐらいだからいいですけど、と思わなければいけませんね。
塾は今、新年度第1週。今日は2日目です。今年も、本当に多くの新入生の皆さんを迎えることができました。ありがとうございます。
バスコースも全て新しくなり、トラブルが無いか緊張の1週間です。雪にならないことを祈っています。
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2月22日(日) |
毎年この時期は大変忙しく、ついついHPの更新が遅れてしまい申し訳ありません。HPの作成、更新は全て塾長がやっておりますので、遅れるのは私のせいです。
説明会、バスコース編成、新年度移行の準備とやることが多い中で、中学受験の終わった小6の生徒たちへの英語の集中授業があって、休みのとれない期間がしばらく続きます。
今日はしばらくぶりに時間に余裕のある日曜日になりましたので、受験結果の更新とともにこのページも更新しています。
厳しい不況で先行きが非常に不透明な世の中です。一般に教育費は不況の影響を受けにくいといわれていますが、これだけ厳しい経済状況だと塾も例外ではありません。今年は昨年に比べて生徒数が若干少なくなりました。
ただ、説明会にご参加の皆様のほとんどに入塾していただきました。神塾の考え方をご理解いただき、価値観を共有できる生徒や保護者の皆様と一緒に塾を作って行きたいと思います。
時代のせいや周りの環境のせいにしていても、そこから何も生まれてきません。こういった時代だからこそ、自分の意志と力で自分の未来を作っていく、そんな子どもたちを育てていかなければならないと思っています。教師、スタッフ一同前向きにがんばっていきます。
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1月5日(月) |
明けましておめでとうございます。新しい年が皆様にとって明るい年になりますようお祈りいたします。
さて、神塾はこの春で創立35年となります。地域の皆様のご信頼をいただき、長い間塾経営を続けてこられたのは大変ありがたいことで、心より感謝申し上げます。
今から35年前というと1974年で、前年の秋に始まったオイルショックによって高度経済成長期に終止符が打たれたころにあたります。
トイレットペーパーが無くなると大騒ぎになったことは鮮明に記憶に残っていますし、深夜のテレビ放送も自粛され、ある時刻をすぎると放送が終了して砂嵐しか映らなくなったことも懐かしい思い出です。
この年は私がちょうど中学生になった年でした。昔は中学生になるとお祝いに万年筆をもらうのが一般的で、私も父に買ってもらった赤いケースに入った万年筆を初めて手にしたときのうれしさをよく覚えています。とても大切にしていたのですが、結局ほとんど使うこともなく、机の中にしまったまま年月が過ぎ、何度かの引越しのうちにいつの間にやらどこかへいってしまいました。
中学校の制服に初めてそでを通したときのこともよく覚えています。新しい生活への期待と不安、そして自分の子ども時代はもう終わったんだという寂しさを感じたことを学生服の詰襟の硬い感触とともに思い出します。
父が始めた塾の後を継ぎ、塾長になってからを数えても、もう20年になろうとしています。父もすでに他界しました。子どもたちも成長し、大学生として親元を離れそれぞれが自分の生活をしています。子どものころの思い出も遠い遠い過去のことになってしまいました。
毎日の連続性の中では、自分が年齢を重ねていることをほとんど意識しないのですが、ふとしたときに昔のことを思い出し、自分の年齢に気づきます。その年齢がかつての親の年齢と重ねあわされた時、当時はわからなかった親の気持ちもわかります。
今年の正月には二人の子どもたちが帰省し、しばらくぶりにもとの四人家族に戻ったのですが、それも数日のことで、息子は大学の授業が始まるからと言って早々と京都に帰っていってしまいました。その夜はなんとも言えず寂しくて、家族が一緒に暮らせることがいかに貴重なことかが改めてわかりました。子どもが小さいうちは家にいるのが当たり前ですから、子どもが巣立って初めてわかる気持ちです。
娘も東京に帰ってしまうと、また夫婦二人の生活に戻ります。家ががらんと広く感じるのはそんな時で、子どもが巣立って寂しさから犬を飼う人の気持ちがよくわかります。
もちろんまだまだそんな年齢ではないのですが、二人になると気持ちはすっかり老夫婦で、早く孫の顔が見たいなあなんてじいちゃん気分になってしまいます。 よく、親が子どもに早く結婚しろとか、嫁に子どもはまだかとか言って嫌われるわけですが、年をとっていく親にとっては実に自然な感情だということが、自分が年をとってきて初めてだんだん理解できるようになってきます。「親の心子知らず」ですね。
今年はオイルショックの時と同じように将来教科書にも載るような大変な経済状況となりました。しかし不況は永久には続きません。必ずまた良い時がやってきます。あまり気持ちを萎縮させないように、できることを精一杯やる気持ちで前向きに取り組みたいと思います。
特に教育は目先の利益のためではなく、何十年も先の将来を背負って立つ子どもたちを育てるためのものです。目先のことに右往左往することなく、必要なことをしっかり行うというポリシーを持って取り組んで行きたいと思います。
どうぞ今年も皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
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